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渡された場面 '95 松本清張 阿刀田高編集第16巻

2018.08.30(13:48)

清張本も自分の中でだいぶ終わってきたが、ドラマ化も多いのでそちらも。
この「渡された場面」については感想書き忘れていたが、実は事件が輻輳化してたのと
読んでいるだけで風光明媚な殺人現場の情景が浮かび上がる秀作であった。

ネタバレは売れない坊ちゃん作家に良いように利用され遊ばれている旅館の仲居が
ふとプロ作家が泊まった折に書き損じた原稿を手にし、何か参考になればとの想いで
男に渡してしまったことから負の連鎖が始まる。
妊娠してしまい邪魔にされた男に殺されるのだが、プロ作家が病死したことも含め
男はその原稿を自分のモノとして同人誌に載せたところ「その引用部分だけ」が
中央で評価され、田舎で一躍時の人となる。

ところがその引用が、実は他の殺人事件の目撃証言になりうることになる。
無実や真実を証言できる人間が悉く自然な厄災で死んでいき捜査は行き詰る。
物理的に離れた場所で、一度も行ったことのない男がその場所の情景を正確に
書けるのはおかしいという、自分も物書きな刑事の一念が事件を解明していく。

今回はチャンネル銀河が前後編モノと2時間モノの2本を清張特集で放送してくれた。
★2時間モノ(05年テレ東水曜ミステリー枠)
刑事:三浦友和 仲居:高岡早紀 田舎作家:佐野史郎 母:浅利香津代 父:田口計
佐野の妻:秋本奈緒美 プロ作家:寺田農 作家妻:浅田美代子 エライ刑事:中村敦夫
同僚刑事:石倉三郎 漁師:梨本謙二郎
ワハハの渡辺信子と山村美智子が仲居仲間で出ていて久し振りに見た。

友和は何をやってもいいなぁ。。。石倉三郎の滑舌と刑事役がどうにも好かないなぁ
この人は東映で売れなかったけど、浅草繋がりでビートに拾われてラッキーだったね。
嫌いな高岡早紀もしっとりしてて良かった。犬がはねられる場面はなかった。

★前後編モノ(87年日テレ火サス枠)
刑事:古谷一行 仲居:坂口良子 田舎作家:京本政樹 京本の妻:芦川よしみ
プロ作家:長門裕之 同僚刑事:下川辰平 漁師:中西良太 金貸し:松尾嘉代
犬の飼い主:河原さぶ 古谷の妻:結城しのぶ

やはり前後編なので作りが丁寧。「渡された場面での殺人」の描写もしっかり。
松尾嘉代のセミヌードもあったり時代的に良い出来だった。

どちらもキャスティングが良かったな。田舎作家が傾倒する後に妻となるホステス
二人共イイ感じの派手さで嫌味がなくて見てて楽。
佐野・京本は毛色が違うけど、二人共ボンボンのワガママ男にはベストマッチw

78年度版については、杉浦直樹に喜和子に織田あきらに夏純子と鉄板な配役で
テレ朝4回ドラマこれも見てみたいけど無理だろうなぁ。。。

原作には勿論叶わないけれど、清張モノはドラマや映画化を見ても面白いなぁ。
脚本それほどいじらなくても、そのまま映像化しやすい利点がありそう。
横溝モノは東宝の作為と古谷後期2時間モノは好きじゃないが時代描写の問題かな?
石坂金田一は架空の加藤武を見るだけで原作レイプで好きになれない。
しかし古谷一行はいいな声がいいなと改めて思う。
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