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真説・佐山サトル 田崎健太 ’18 集英社インターナショナル

2018.08.19(15:06)

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またしても図書館に買ってもらって1番乗り!
私のおかげでウチの自治体はプロレス本が充実してると思うw

真説・長州力に続く第二弾。
田崎さんは安田忠夫にエライ目にはあったけど、プロレス村に定着したモヨウ。
十二分にあの負け分を回収しているね。

さて何故か佐山の親の話からシベリヤ抑留話がしばらく続き、涙腺が緩む。
7月31日発行というのも関係したのかもしれない。
佐山は後妻の子だったのね。お父さん昔ながらの厳しい人のようだ。

学生時代はチョン高の生徒から同級生を守ったり「正義の味方」を地で行く。
早くプロレスラーになりたくて中退後、紆余曲折を経て新間のところに。
それから新日時代~イギリス時代~凱旋マスク時代と金曜8時狂乱の時代へ。
そこから新日と別れUWFへ。そして修斗へと。。。

面白いのだけど新日時代は知った話もあったり、インタビューされる側がいつもwの
プロレス村の有象無象ばかりなので、ちょっと眠たくなってしまった。
その中で長州の談話だけは明快でストレートで気持ち良かったかな。
ショウジコンチャの名前を見ると懐かしさでワクワクしてきたけどw
新日の猪木の独裁金脈から新間・上井・大塚など背広組の暗躍もお約束。

何があっても猪木を師と仰ぐ佐山。技術的なものも含めてUWFのトラブルを語る組長。
そして佐山に群がる銭ゲバたち。世間知らずの心優しい佐山という図式。

本著で面白かったのはまったく見たことのない修斗に関わった人たちの話だった。
中井・北原などは少しは知っているしエンセンもここに関わってたのね。
あの恐ろしいエンセンが大学出で日本で英語教師やってたとはドビックリw

中村・浦田と魅力的な人の話も面白いが、そんな信頼の中から金銭面でどんどん
佐山が孤立していき放逐されるまで。橋本小川戦時に有名なジェラルドゴルド―に
失明させられた中井という選手がヒクソン戦も含め気の毒でならない。
安生の話もここではUWF本に書かれていたこととは違うし、色々発見がある。

そして。。。読了後どうにも違和感が残った。
佐山タイガーのキレイごとしかこの本には書いてないんだな。
佐山本人はいつもの調子で当たり障りのない返答ばかり。
誰もが記憶を手繰りよせながら勘違いや曖昧な結論を導きだすのは常だけど
いつまでもスーパーヒーローに致命的な傷をつけられない感が強い。

私としてはトラブルの中で、掣圏道を立ち上げたり極右となった経緯などは
もっともっと掘り下げて欲しかった。やはりアンタッチャブルなのだろうか?
金銭トラブルがあったにせよ「天下のタイガーマスク佐山聡」にお金は必ず
ついてまわっただろうし、「現在の地位」もただの昔のプロレスラーごときが
立てるわけがないからである。

今でもようつべにあるのか?恐ろしい合宿風景や、本著でも時折出る「殺すぞ」。
後楽園ホールのエレベーターで偶然乗り合わせた佐山聡は優しかったけれど
「カタギ」のオーラはなかった。
握手してもらえただけで嬉しさと恐ろしさに震え上がるほどだったw

ちょっと前回の長州本とは同著者であってもエッセンスが違う。
まぁ感想は様々であろうから、一度読んでみることを勧める。面白かった。

P495前後から要約引用
※佐山談
小川橋本戦では予め佐山は猪木から「プロレスのなぁなぁはしない」ような話から
問題があれば自分が出て行くと言われていたのにリングにあがることはなかった。
悪いのはこっちだからと佐山は長州と小川の間に入って止めた。
※長州談
「あれはさ、みんなで想像した方が楽しい」と口を濁し、そしてぽつりとこう言った。
なんだか昭和歌謡のような言い回しだなw
「俺としては(次の興行の)材料にしなきゃいけない立場だった」
とその場だけでなく頭を切り換えていた。その意味で長州は本物のマッチメーカーだった。
と長州をもちあげるが、こういう話をしてくれたのも田崎さんとの真説効果だろうと。
他では何か聞いても「今の俺にはもう無理だよ 記憶がもう…」という現実が面白かった。

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裏表紙

真説・長州力
2003年大田区体育館
佐山の方向
リアルジャパン初期行きたかった話とチラシ
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