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消えたマンガ家 ダウナー系の巻 '00 大泉実成 新潮OH文庫

2018.05.26(05:19)

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言わずと知れた鴨川つばめのインタビュー目的に借りた本。
アッパー系もあるがそれはまた後日。

ちばあきお・山田花子・鴨川・内田善美・ねこじる。。。と読んできて
この本は流石にダウナー系というだけあって、悩める若い頃に読んでたら
こっちもダウナーに影響されてしまうなと感じた。

自殺者のこと。その背景を語られるのは重いよね。
山田花子の父親談は娘の死ネタでの自己顕示欲が感じられて不快であった。
そして山田花子自身の性格も、どうにも友達にはなれないなりたくない人柄。
弱い部分は誰しも持っていると思うのだけど、なまじかの「才能」からの自己顕示。
この親にしてこの子ありなのかもしれない。

ちばあきおさんの漫画は毎週紙上でいつも飛ばして見ていたな。
生前の後年ちばてつやの弟ということを知ってから何か読んだ記憶はあって
あしたのジョー的なものではなく、いざ読んでみるととても良い話だった記憶はある。
派手さはなかったが、昭和の子供らしい健康的で道徳的な話を描く人だった。
完璧主義が自身を追い詰めてしまったのだろうか。

完璧主義といえば鴨川つばめ。
マカロニの後期はどんどんダメになっているのをリアルタイムで読んでいたからなぁ。
五反田のソープで働いてたとか噂も事実であったり、チャンピオンでの劣悪な労働と
当時の薄金とパワハラで、思い描き実践してきた仕事が出来なくなっていく悲哀。

内田善美の項は、この作者大泉なる方の自己顕示欲満載のお話で結構キツイw
哲学やってる賢い俺様と仲間たち。しかも武道派なんやでぇという自慢話満載です。

その他は自分が読んだことのない安部真一・中本繁・富樫義博
ぜんっぜん夢中になった世代が違うので知らないけど富樫って人は少年ジャンプの
超売れっ子さんだったのね。巨大マンガ誌ジャンプの凋落から力関係の変化は面白かった。

この人ほど売れて、出版業界が右肩下がりになって漫画家が強く出られる時代だったなら
自殺者や破綻者は減っただろうに、昔の人たちは時代が悪かったのね。
しかしだからこそ短く燃え尽きても素晴らしい作品が数多と生まれたのだとも思う。
スパルタは大事なのよ。。。

何はともあれ、今の年齢で斜め読みできたのは良かった。
10代のときに読んでたら自殺願望に拍車が掛かったかもしれない。
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