バーニングワイヤー ジェフリーディーヴァー ’12文春

2018.03.28(13:03)

今回のライムの敵は「電気」


犯罪学者だとかキネシクスだとか科学的な心理戦も含ませ乍ら
現代科学とのコンフリクトを描くのが大好きなディーバ―。

PCやデータ関連のネタには行間に潜んでいる作者のテーマが鼻につきがちで
今の若いもんは風に教科書的な寂しさを語るのは解らないじゃないんだが。
そういったことに食傷していたおかげで、今回の電気問題は非常に楽しかった。
まぁこれも現代のコンピューター技術が幅を利かせている部分は大きいのだが
「結線」というのは極めて人的な行為なので。

特に今回は「足で稼ぐ」フレッドデルレイの心理描写を多く取っているので
アナログ思考の読者には満足が行ったのではないだろうか。
その対比としてクラウドゾーンについてラストに小バカにする設定がある。

今回の「どんでん」は、ウォッチメイカー脱走以来、毎回他の機関との連携で
外国での逮捕劇を時折噛ませていたが、遂にこれを戻してきたということ。
はいはい。引っ張るほどの衝撃はなかったなぁ。。。

だいたいイマドキ ダブルのパンツを履く?
そしてあの完璧なウォッチメーカーがそんなことに気付かないハズがないのだ。
つまり作者主導で人物設定を破綻させているというよりないのだよ。。。

相変わらず好評らしい。超長文を楽しませてくれるのはありがたいだけかなぁ。
他書評を見てもファミリー総出演が楽しいと言う声が多いのが不思議。

なんせ主人公が動けないんだから周りが動かざるを得ない。色恋噛ませて
サックスも主人公ではあるのだが。。。

前回カマロがスクラップとなり次の車は何だろうと思ってたらコブラて笑ったわ。
カマロも然りだけど、現代の刑事がフルサイズのド派手な車で現場に行くって。。。
金尺1本10秒で開く車なんか路駐する?アホかとしか。。。

こと車のことにしても、本来車に興味あれば、ほんの1行でも適切な文章が
増やせると思うのに、「ラジエター」とか固有名詞くらいしか出ない。
あとは勿体付けたヒール&トゥの説明w

私がディーバ―のライムシリーズにのめりこめない原因がこういうところにある。
何を語っても知識が薄いというか書く気がないんだろうね。
サックスの車好き(女でもいじれたりメンテできる)も然り、メルの社交ダンス然り
プラスキーの家族設定然り、言うたらデルレイの「カメレオン」設定然り。

作者が言ってるだけなのだ。作品の中でのミスリードが得意なように
設定を宣言することによってミスリーディングしてるわけ。言ったもん勝ちの世界。
ダンスが出たと喜ぶ人。電話での些細な会話を登場させているに過ぎない。
キンケイドの役割は少しあったが、それもダンスと変わらない微細要素w
敢えて固有名詞で宣伝しているだけで、別人でも本文には何の影響も問題もない。

比較の意味はないがスカーペッタシリーズはスカペの色ボケ部分は拒否しつつも
登場人物の細かい技術的な設定など、非常に細やかで(それが創作であったとしても)
読みごたえがあるのだな。

ディーバーは登場人物や背景の肉付けがあまりに軽薄で。
文字通り軽く薄いという意味で。
上っ面だけでよくダラダラここまで長々と書けるもんだとは尊敬する。
専門家以外判別できない微細証拠には「本当」が詰まっているのだろう(笑)

まぁそもそも一般のタウンハウスにラボを設置してベッドの上でなんでも調べて
なんでも判ってなんでも指示してなんでも解決しちゃうのがファンタジー以外の
ナニモノでもないわけで。物語なのは判っているけれど。
殺さないまでもあの家のブレーカー落とすだけで結構に犯人側は解決だ。

ディーバー熱ないが本著については軽快に読了。再読可能物件。読まないけど。
まだ残ったシリーズは読むつもりだけど やっぱり皆さんが言うほど好きにはなれない。
ディーヴァ―はノンシリーズの方が格段に面白いという気持ちに変わりはない。
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