FC2ブログ

ソウルコレクター ジェフリーディーヴァー ’09

2018.03.26(20:50)

★ソウルコレクター (原題:The Broken Window)
ナレッジサービスのNo1プロバイダー:SSDというデータ管理会社の内部に入り込み
「トランザクション」を盗んだり、改竄して殺人の罪を着せたり、債務や犯罪歴を
作り上げ無実の人を苛むお話。
原題はこの企業の灯台の窓から見渡すロゴマークから由来。
この手の話は読み切りでディーヴァ―前に書いてた記憶。なんだっけか。。。

今回も疲れちゃうどんでん返しと、私程度の頭で考えても破綻している部分多々。
犯人を信用させるために、とあるオーソリティを作り上げてWEB上に流す。
政府絡みのデータ会社すら凌駕できるような犯人が、昨日今日作られてうpされた
データを判らないわけないし、グーグルやヤフーだけでなく数多の検索エンジンが
一日で反映されるわけもないし、閲覧履歴を構築できるはずもない。
プログラム見れば更新日時なんか一目瞭然じゃんね。

今回はライムのケンカ別れした従兄弟や、犯人のおかげで人生を狂わされた人々の
葛藤や処遇など、現代のデータ社会への警鐘という形を表したかった作者の意図は
わかるんだけど色々稚拙で、そしてまた寝たままライムがわかっちゃうって。ねぇ。

SSDの主催者の万能感というか正義感というか、そのへんの神感は面白いかな。
セキュリティを無視して、人間一人を調べようと思えば、あらゆる細部まで
調べられるという簡単さ。怖さ。
ふとタンス預金で口座も引き落としくらい、免許証もなければクレカも持たない
そんな人から引っ張れるのは学歴くらいか?そもそもそんな人の情報いらんかw

「ファミリー」の描写も作者が書いているだけで肉が足りないなと感じる。
プラスキーについてはグローイングアップ中の設定で文字数稼いでいるけど
被害者が嫁に似てるとか、彼に限らずとってつけた設定をゴリ押しされてる感。

勿論それは主人公にもあてはまるわけで。。。
ライムは賢くてワガママで気の短い記憶力の素晴らしい四肢麻痺のおっさんで
サックスはこれまた気が短くメンヘラな赤毛のトンパチ女って記号でしかなく
表面上ではなく精神面での肉付けがもっとあれば感情移入もしやすいんだけど。。。

並行して今回ライムが本腰を入れたかったイギリスでの事件も描かれる。
ウォッチメーカーの案件ね。つまりこれも記号としての伏線でまた次回以降出るんでしょう。
面白いのは間違いないのだが、本当に書いたもん勝ちなディーヴァ―が少しモニョるだよ。
スポンサーサイト

コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://kazsp96.blog.fc2.com/tb.php/3591-2fdef215