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魔術師 ジェフリーディーヴァー '04

2018.03.24(17:18)


★魔術師(イリュージョニスト) '04 (原題VanishedMan)
今回の犯人はイリュージョニスト。
前回で殉職した中国人の代替に、同じくマジシャン見習いの女の子を起用して
リアリストのライムとのセッションで場を繋いだり、サックスと女同士の親交を描く。
この女の子がまた賢くてキャラクターが濃い。ライムと激論したりする違和感w

この子が「イリュージョンは単なる物理的なテクニックではない。
イリュージョニストは観客心理を学び、観客をだますためのトリックを考案する
観客の目をだますだけでなく、心も欺こうとするんです。
演技の目的は25セント硬貨を消して観客を笑わせる事ではありません。
現実とは正反対のものを観客に見せ、信じさせ、それが現実であることをかけらも
疑わせないことです」P89引用。なんてことをライムに向かって滔々とwww
イリュージョンの核は誤導だと。

犯人が逃亡時に苦境に立たされた際に師匠の問いを思い出す。
「イリュージョンとは何だ?」「科学と論理です」 P172引用。
ライムと相対する犯人にこのセリフを言わせるのがちょっと笑えた。

そしてサックスが現場での胸騒ぎの原因が「勘が働かないせいだ」と思い当たった
なんて描写も(ライムとの比較なのと性格なので解るけど)笑える。
理由は受け持ち区域じゃないからと言いつつ、受け持ち地域じゃない刑務所内で
”勘”を備えた街の警察官サックスはシャーペンを隠し持ってる犯人に
ペッパースプレーを二度吹き付けて楽しんだりしてる。P421引用。

そして今回の犯人もお手盛り過ぎるほど能力が高く、逃げ方隠れ方のうまいこと。
前作の蛇頭の親玉とエッセンスは似ているな。

いずれにせよ無理くりどんでん返しは続き、伏線も何もなくライムの脳内で決まる。
相変わらずミスリード(あからさまw)と、登場人物の輻輳化で読みごたえはある。
石の猿と同じに、ライムの周辺にはいないような人物を絡めることによって
少し話が膨らむというところか。この2冊は再読可物件かな。絶対読まないけど。
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