石の猿 ジェフリーディーヴァー '03文春

2018.03.03(20:35)

冗長でやっつけどんでんなディーバ―のライムシリーズ。
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今迄のシリーズはエンジンの掛かりが遅くて困りつつあった中での次作。
今回は中国人キャラが登場して、新たなファミリーとなりそうな働きぶりが楽しく
また中国とアメリカの国民性の対比が今更ながら顕著で進行が捗った。

お話は密航の人々を巡りながら、潜入警察官や蛇頭の悪行を暴くという話。
この蛇頭の逃亡など、動きがまったくマンガチックにスムースに運んで行くのだけど
こういうところがディーバ―のお手盛り感なんですな。仕方ないけど。

今回もどんでん返しが当たり前にあるのも覚悟しているので、こんなもんかなと。
でファミリー化にしてたら次作から更に幅が出て面白くなったろうに殺しちゃった。
実際は中国人の警察官が密航ランデブーでアメリカに来て、同じように官憲として
活動していくのは流石に無理だから。が理由かなとは思う。

そして初作から今作まで、ライムの彼女扱いってこともあるけれど、あまりに一介の
下っ端の警察官であるアメリアサックスの増長ぶりと言うか、生意気な言葉使いに
閉口していたが、今回はそれほどでもなく我慢できたのはありがたかった。

ライムはリアリストだから、東洋的な思考など相容れないのに、ソニー・リーと一晩を
過ごすことで、いくばくかは同期・同調できたというか。
最初は信頼にも足らなかったソニーとの邂逅を経て、あの横柄なリンカーンライムが
「百人の熱意溢れる新米警官と百人の冷笑的なベテラン警官をまとめて、ソニー・リー
一人をトレードしたいとさえ思った」と言わしめるシマツw

自分の受け持ち区域の市民に危害を加えた犯罪者に報いを与え、地域社会に正義を取り戻し、
悪の去った安心化をもたらすためにならどんなことも厭わなかった小柄な刑事。
その報酬として、リーは狩りの、挑戦の楽しみだけを求めた。そしてたぶん、彼が愛した人々から
ほんのわずかな敬意を得られればそれで満足した。

っと2chも顔負けな句点の少なささw

再読可能物件。でも長いからたぶん読まないかな。
面白かったけど私の中ではまだ過去単作のクオリティには勝てないな。
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