ミスティックリバー デニスルヘイン '01早川

2017.05.14(13:24)

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映画化にもなったルヘインの656ページ大作。
大人たちに捧げる感動のミステリとあるので期待大ではあれ
序盤は延々と子供の話が続くのでツライがテストに出るとこなのでw

親の仕事仲間の子供たち。底辺の中にも格差がある。
住んでいる場所や収入や学校と格差がある(とは言え大差ないが)
それが大人になるまで格下の子供のココロに劣等感として巣食っている。
格上の子は刑事に(問題はある) 格下の子は犯罪者から経営者に。

主軸は二人だが おまけのもう一人が物語の核でさえなく貧しい人で
幼少時の性犯罪をトラウマに抱えたことからの萌芽であり発露。
最近ディーバ―の障碍者主導の話に食傷しているのでまだましだけど。

結末に至るまでも悲劇なれど そこまでくるとすっきりした解決でもなく
大人のミステリという物言いが腑に落ちるルヘイン節。
三つ子の魂百までというタイトルでも良かったかもw
ほぼ初期に挟み込まれていた伏線をすっかりさっぱり忘れていたので
ラスト近くはヤラレタ(´Д`)と気持ちよく楽しく進めた。

長いので再読不要物件ながら良かった。ルヘインの言葉のリズムが好き。

で。ついでに'03のイーストウッド監督映画版も見てみた。

表紙に大好きなケビンベーコンにティムロビンス出て何故に見てないのか?
主役がショーンペンだったからだ!私はどうしても彼が好みじゃなかったから。
しかしウマいっす彼。見直した。振り幅の多いジミーという役は彼にぴったりだ。

そして子供の頃から金髪ハンサムで背が高くてちょっぴり裕福な家の子供でって
てっきり刑事ショーンがティムロビで淫行デイヴがケビンだとばかり思えど
その逆なのでしっくり来ない。泣いて汚く命乞いをするのはケビンの真骨頂なのに。
狂気を演じさせたらショーンペンだってケビンの足元にも及ばないのじゃないかなぁ。
なのでティムロビは汚い演技はしませんでしたw ただ綺麗に悩めるトラウマな人。

大作故に当然の上に更に原作は削られているが 根底に流れるミスティックリバー
コンクリ字を掘ったことだけが誘拐の原因ではないこと。
デイヴ嫁が徹底的に「事件」を隠蔽しようとしたくだり

格差社会は殆ど描かれず ミニマフィアの覇権争い(は実質ないけど)の内情や
各家族の「ファミリー」の関係性や重要性。ショーン嫁子の唐突な登場と演出。
デイヴのココロの波などは本書で脳内補填がなければ 理解に乏しいかなと。

ラストでのパレード描写の浅さ。デイヴ嫁とショーンの会話のなさ。
そして何より「泣かない」ジミーを泣かせまくりなのは中指モノではある。
デイブがリアウインドウから後ろを眺める二回の演出は良かったなぁ。
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