フローズンリバー タラ推奨モノだそーな

2016.05.16(14:04)

クエンティン・タランティーノが絶賛。彼が審査委員長を務めた2008年度のサンダンス映画祭でグランプリ。
とのことで見ることにしてみた。

タトゥが入った足の親指から憔悴して煙草を吸う中年女の顔までナメ描写。
パンしてからっぽのダッシュ板。涙がポロリンというオープニング。
シングルマザー云々とのキャプションもあったのであんまり期待できない雰囲気。。。

トレーラーハウス買い替えのお金をバクチ好きの夫に持ち逃げされて折角配達されてきた
新居を持ってかれてしまう。そこに親子4人住んでいたり ふとした着替えのシーンで身体に
小さなタトゥが更にあちこちあったり テレビもレンタルと 完全なるド底辺一家。
子供に持たせるランチ代をソファの隙間から探し出して来たりとか だらしなさ伝わるわー。

TED2を見た後だけに もうこんな底辺一家また見るのクサクサしてくる。
会話は下品じゃなかったし 長男が悪になり切らず凄く家族思いだったのが救い。
善悪の是非は別にしてもクリスマスに長男がいたからこそどれだけ母が救われたかと。
途中オレオレ詐欺系の片棒担いだ長男の不良化への兆しも 簡単な詫びで済み一段落。
演出か それほど主人公はDQNな人柄ではなかったので最後まで見ることできた。

夫を探しに行った先で家の車に乗ってるモホーク族の女と知り合い 不法入出国に手を染める。
タイトルはまさに国境の凍った河を車で移動するところから。
クセの悪い先住民で前科者のライラと いろいろな駆け引きをしながら深みにはまっていく。淡々と。
車を買いに行くと「シビックと○○なら」と言われて欲しい車は売ってくれない。
(たぶん中の見えるハッチバックじゃなきゃダメということだろう)
それも部族からも職場からも知人からも差別的にハブられているワケが密入国のせいなのだと解る。

むしろ金欲しさに先住民よりイケイケになっていく主人公。淡々と。
ちょっと金が入ると買い物に行こう!という(子供のためになのだろうけれども)その前に煙草やめろ
だから貯まらないんだ!と憤慨してたら 長男に化粧品類を買うなと窘められていて溜飲を下げる。

怪しい荷物と思って勝手に捨てたバッグが赤ん坊が入っていて 慌てて探しに凍った河に戻る。
これにより実は子供を夫側に取られたモホークの女が諦めた母性を取り戻していく。

別にお涙頂戴の女の友情物語ではない。最後まで仲良くもなく通じ合う何かがあるわけじゃない。
だが最後に主人公は別の決断をする。ハッピーエンドじゃないハッピーエンドかな。
ひとえに長男の存在あればこそで 自分がチビ次男だけ抱えていたならそのまま逃げただろう。

これにてうまく行くなら新居が買えて早晩家族3人とモホーク親子とのハッピーが訪れるのか。
凍った河はいつまでも凍っているわけではない。けれど凍った河はいつか再び凍る。
そこにいる限りいつまでも振り幅の大きな氷の変化からは死ぬまで逃げられない。
スポンサーサイト

コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://kazsp96.blog.fc2.com/tb.php/3375-d754d929