悪霊島 他いろいろ

2016.03.02(14:44)

年末から金田一モノを日本映画専門チャンネルで絶賛放送中だったため50冊あまりの
我が横溝蔵書を毎日のように読み返していたがやっと本日ラスト悪霊島読了。
これは病院坂に続くまさかの最期の長編なのに面白くなかった記憶で再読してなかった。
いざ何十年ぶりに読んだら面白いじゃん&スゴイ頑張ってる横溝翁と感じられた。

つまらなかったという記憶は映画版の記憶が尾を引いていたのだと自認。
金田一は古谷版しか認められないので 好きな鹿賀丈史であってもダメだったことと
極道の妻以降の岩下志麻の野太い風な声の演技とオナヌーシーンが痛々しかったことと
超絶美人設定巴御寮人の双子の娘役が可愛いんだけど狸顔の岸本加代子なことと
古尾谷雅人の金太郎飴みたいにどこを切っても古尾谷な演技が原因かと。
ホントお志麻大好きだったのにあのへんからダメだったしなぁ。。。

さておき本書では往年の魅力を伴った金田一の構成長編で満足の行く展開。
コンビは磯川さんであるが未だ現職。年代的にも既に定年だろうにとは内緒。
手毬唄時の記憶もさることながら 再婚しないことも伏線に織り込まれている。

隠亡谷という表現にも感じ入る。
幼少から旧家親族法事慣れしていた自分にとって 父親の火葬時に従姉妹が放った
「おんぼさん」という言葉が初めてで 知らなかったことに自分で驚いたことがあった。
(焼き場で骨壺に骨を入れ込んでシマツしてくれる人のこと)
本書でのこの名称と意義がスッと入ってきたことと 斎場頼みの現代ではそれこそ
イマドキの人は解らないだろうなとか。いずれにせよハッピーエンド的な結末に満足。

っとタイトルに悪霊島をもってきたので簡単な感想になってしまったが 延々と紐解いて
横溝翁のその時々お気にいりな「デスマスク」「義足」とか「ど近眼の女はギョロ目」とか
ホモ・レズ・サド・マゾ 猿のような顔の猿蔵w等々のモチーフ使いまわしを感じたり
自分でも若いころ誰かれなく議論を吹っ掛けた「都会人の奸智と田舎者の狡知」の概念
ステレオタイプな令嬢や 蓮っ葉な女の台詞回しがありえないベタベタでオモキモかったり。

物語の舞台は岡山や銀座・世田谷が多かった気がしていたが 翁の成城近郊のためか
武蔵野という概念で吉祥寺や府中なども結構登場していたなと今更。 

金田一目当てに子供の頃から闇雲に読んできたけど 今にして読むと金田一じゃなくても
「花髑髏の白蝋変化」と「迷路の花嫁」「百日紅の下にて」が面白かったかな。

しかし本ばかり読んで現実逃避は良いけれど 確定申告とか色々やることやらねば。。。
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