後妻業/黒川博行

2015.09.26(00:00)



長らく図書館予約しておいてやっと入手。早速読んでみる。

初っ端から処方されているワーファリン(血液をサラサラにする薬)をすり替え
爺さんに飲ませないという話から始まる。あわわわこりゃ怖い。
投薬の問題や人目を盗んで入院中に空気を注射器で打ったり点滴抜いたりと
これが入院中どころか自宅介護なんかだったら更に遠慮なしにやり放題かと。
そして誤嚥性肺炎が如何に簡単に起こせるかということも。
某後妻と仲間が鮮明に頭に浮かんで最初の100Pほど読むのが辛かった。

ただワーファリンを辞めることで脳梗塞のリスクが増えるのに何故?と。
死に損なったらその後の介護手続き考えると返ってベターじゃないよなぁと。
まぁ殺しちまうから関係ないのか。脳梗塞のイヤさが走馬灯のように。。。(苦

とはいえ黒川節満載でその後は一気に読了。

この本では最低9人と結婚離婚(死別←まあ殺人)を繰り返しあくなき金銭欲を
むさぼるババアと父親が極道だったというヤクザくずれの男。
片や普通の家庭でこの後妻業に遣り繰られたたくさんの家族。
勿論タゲられるほど裕福な家ばかりだから金持ち喧嘩せずみたいなノリなので
それも後妻業の思う壺みたいなところがアリアリ。
その漁夫の利を得ようと動く元マル暴や 後妻の裏書く竿氏のジジイとか面白い。
で黒川さんお得意の取らぬ狸の皮算用だらけ。被害者だけが浮かばれない。

後妻業にあたって結婚相談所と組織的にターゲットを選ぶだとか 現実的に
ヤクザ系の人種(マル暴も含め)が跋扈しているとか やはり興信所は…とか
ヤクザ話を書かせたら第一人者の黒川さんゆえリアリティが感じられる。
ということはやはり後妻業をするようなのにはヤクザがつくのかなぁ。。。と。
ピンでやるような女は爪が甘いのだろうけど 捕まらないだけで世の中には
たくさんいるのだろうなぁとは思う。

ホントに欲って飽くなきなのかなぁそうなんだろうなぁ。
お金入るなら介護くらい最低限はきちんとしてあげたらいいのに。
お金は困らないけどババアになって何億も持ってても仕方がないと思う。
それでもこの設定の婆さんは60代でヤリヤリでホストまでだからなぁ。。。
老後困らないだけちょっぴり残してくれる人が再婚してくれないかしら(笑

最終的に後妻は死んでしまうのだが 前夫の家族が相続なんて話もあったが
養子縁組とかしてないだろうから 権利は犯罪で相続欠格になるであろうとは言え
基本はクズ弟が相続することになるんじゃ?というのもやるせない話で 被害者が
足掻いても結局は戻って来ないというのが悲しい。

元マル暴にはギリギリ感情移入が出来たけど疫病神シリーズほどの
筆力と面白さは残念ながら足りなかった。
色ボケ爺さんたちは気をつけなさいよという話。
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