ウォーキングトール(’73)

2015.09.24(00:00)



これぞアメリカンニューシネマ(概念の微妙な差はあるがウィキなど所詮ウィキなんで)
このところ70年代の映画をうっかり見ると物凄いノスタルジーと安心感とヨロコビが。
とにかくオープニングやエンドロールなど 何とも言えない心地良さ。
先日再見エクスタミネーターも方向性が似た映画。最後の投げっぱなし感がむしろGJ。
ブロンソンのデスウィッシュ系の映画。

つまり警官にしてもブロンソンの設計士にしても 目には目を歯には歯をの復讐劇。
これが当時のアメリカアクション映画の片側なシリアスの定番であった。
(もう片側はキャノンボール系のお笑いカーアクションね)

たぶん私は当時見てると思う。間違いなく日本のプログラムピクチャーとは違うが
邦画の2本立てにならって私の田舎では殆ど洋画も2本立てだったから塵芥もあれ
スターが出る映画の併映で地味な主人公のB級がよく掛かっていたものだった。
そのB級に特A級が時折入り込んでいることもままあり これもそちら側の映画。

お話は元プロレスラーが廃業して田舎に戻り 正義感を表象したところ半殺しに。
街に蔓延る不正を撲滅しようと自らが保安官となり力で悪をねじ伏せていくが。の話。

まずはオープニングからほんの数分でとても仲の良い家族(妻子と田舎の父母)で
プロレスラーを廃業して 流れ者生活から地域に根付き仕事をすること。
嫁もイマドキのディーバ系じゃなく化粧っ気もない極々フツーのアメリカンガール。
田舎の父母も朴訥として大らか人柄。子供も素直にノビノビ育っている。
父(爺)が第一次産業であろうということ。が最小限のセリフと描写で解る仕組み。

そして秀逸なのが 主人公は全シーンに絡んでいるのでグランド方式とは言えないが
一つ一つ別場所のシーンで構成されて物語が進行していくのだが その1シーンごとに
必ず起承転(とりあえず結)がある。これが飽きさせずに理解を深める演出に貢献。

これ現代で作ったら まずOPでマット上の試合の描写やら 相手選手の嫌がらせやら
プロモーターやオーナーとの確執やら それでもめて辞める描写に数分取られそうだ。
(ロック様のリメイクがあるの未見だからちょっと楽しみ。予言は当たるかな?w)
エクスタミネーターのラスト同様 余計な説明セリフや演出など要らないのだ。

とにかく今の映画はバカでも解るように 解らない人も置いてきぼりしないようにとの
妙な優しさからお子様映画になっている気がしてならない。
人間万能じゃないんだし学校でもないんだから落ちこぼれは落としていいのに。
後年見直してやっと解る喜びだって 心理描写の受け取り違い等あるのだから。
様々な感受性は見る側の勝手で そのとき感じた事が各々の正解なのだと思う。
あの場面の解釈は?なんて聞く方も語る方もダメ太だなと最近とても思うわ。

そして先日のステイサムの映画でも思ったが あれだけバイオレンスだと言うのに
昨今の映画では女房子供や動物が殺される描写ってないなぁと思っていたところ
まさに今回は昔に引き戻されて殺されてた。これが当たり前に多かったのよね昔。
それによる怒りが復讐の原動力となり カタルシスを得るための免罪符だったと思う。
ワンちゃん死んじゃうのは辛いけど 物語だしと諦めることはできる大人だから。。。

主役のジョードンベイカーは若いから気付かなかったけど見ているうちになんとなく。
身体も大きいし不敵な顔なので 悪役とか政府の高官の役とか結構出てた気がする。
名前見て え”?な息子役レイフギャレットは言わずと知れたアイドル歌手の子役時代。

内容はバイオレンスだけれども アメリカの朗らかな家族構成なども見ることができて
当時の日本人の子供としては無上の憧れも味わうことができた。
CGとアイドルと糞みたいな脚本全盛の現代にこういう映画を見ることのできるヨロコビ。

興味ある人はようつべにフル動画あった(コソコソ
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