ヒッチコックの ロープ(’48)

2015.09.16(00:00)

ROPE.jpg

相当ヒッチの古いのは見てきたつもりだが記憶薄く初見かも?
私はジェームズ・スチュワートが嫌いで嫌いで めまいや裏窓など
折角のヒッチの名作も 彼のおかげで再見しないこと多いから。。。
そのスチュワートのヒッチ映画デビュー作らしい。

こまけーことは→ウィキの『ロープ』(Rope)で。

1時間ちょっとと短いけれど 殺人から解決までの時間推移を描いている。
オープニングでいつものようにヒッチが歩いていたりして そこからパンしてからは
ワンシーンのみで実験的とは言われているが この演出は素直に素晴らしい。
舞台的で狭い世界観の中で突然始まる絞殺シーンにまずは観客をキャッチ。
いわゆる倒叙形式という展開を取り そこから主役を登場させるコロンボ方式。

スチュワートのカデル教授の思想を組んだ教え子二人の犯罪であるのだが
この二人ひいてはカデルもホモであるらしいがそのへんは読み取れなかったなぁ。
そういうあからさまな描写は当時のスポンサー的に憚られたらしい。

ワンシーンワンカットで繋げる手法で製作費はかなり節約できていると思うが
素晴らしいペントハウスの窓の外の時間経過は掛かっているなぁとは感じる。
空や雲の移ろいに高層ビルや工場の煙など雑多な風景がすごくナチュラル。
ここにもヒッチの「オマケ」があって 見ながら気付いてたけど後聞きで納得。

ちょっと主人公たちのショットをずらして長廻しの家政婦の動きであるとか
カデルに帽子を間違えて渡すとか ヒッチコックらしい憎い演出が流石である。

お金を掛けずに演出だけで納得させる手腕をなぜ現代は出来ないのかしないのか。
理解力のないお客の再生産と とにかく必要以上のSFXでみんな儲けようって商業主義
が行き過ぎに思う。製作費ばかり高額になってどこにお金が流れるのだろうか。
ホントかどうかウィキによるとこの製作費は150万ドル。当時の円換算でいくらだろう?

クレジットに被害者の父親役の人にSirの称号がついているのも思うところあり。
登場人物の「選ばれしもの」感や ゴージャスな日常など見所あり。良作。
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