真説・長州力1951-2015/田崎健太

2015.08.07(15:25)

本を買ったら処分できない病なので単行本で買ったプロレス本は
せめて文庫化になったときは買い換えてサイズダウンをしてきた。
なるべく本買いたくないけどコレ読みたくて図書館にリクエストしたら
8月4日に入荷連絡が!7月29日第一刷発行のピカピカ本。
税金でプロレス本を買ってもらい且つ1番てのが嬉しいわーw
中表紙と裏表紙

っと前置きはアレだけど長州の歴史を紐解くアレな企画。
今迄もいろいろと書かれているので更なる検証目的が主かな。
ところがボリュームもあったりなかなか面白いのであった。
オリンピックの件が有名なので在日韓国人であることは
既知ではあるがかなりこれでもかと書かれている。

そして。。。この本の著者にびっくり。
なんと安田忠夫引退試合を仕掛けてまんまとやられたあの人なのなー。
プヲタならこの件も既知の事実であのあとすぐ311が起きたために経過が
忘れ去られたのだと知る。

それこそ長州の子供時代からオリンピック時代など関係のあった方々への
取材など 信じられないくらい長州の長所がたくさん描かれている。
長州のことを大好きで良かったなぁと思わせてくれるありがたい本w
その後のプロレス入り。レスリングではなく仕事(プロレス)への変化。

プロレス本って何を読んでもそのときそのときの思いと記憶が相まって
とても楽しいが この本も例外ではなく 一つ一つの事象・事件が鮮やかに
思い出され 出来うる限りの検証をしてその当時の様子が垣間見れる。
何より猪木嫌いだった私を全日から新日信者に鞍替えさせた張本人である
大好きな長州力の話だもの楽しくないわけがない。

当然インタビューに答えるのは長州本人はもちろん当時の魑魅魍魎たち。
新間寿の印象がおかしくて笑ってしまった。何点か概略を引用すると
名刺にはNPO法人海外壮年協力隊総合コンサルタントと記してあった。
裏側には猪木ほか元警察関係者の名前が羅列され彼らの「顧問」と記載。
プロレス関係者だったと教えられなければ永田町に棲息する怪しげな人間かと
思ったかもしれない。(P80) と。
前者でも怪しげな人間じゃないのかなーと思うんだけど私w 永島と双璧だなw

虎ハンター小林邦明は入門当時のことで。。。
小林がプロテインサプリを飲んでいると山本(小鉄)が血相変えて飛んできた。
「馬鹿野郎、プロテインなんか飲むんじゃねぇ。科学の力で躰を大きくしても
しょうがねぇだろう。飯を食え」
山本はプロテインの袋を小林から奪うとゴミ箱に捨てた。(P92)
など亡き小鉄さんのエピソードなど思わず笑みがこぼれてしまう。

多岐に渡る方々が取材インタビューに答えて下さり長州力を再検証していく。
取材拒否は猪木と健介(マサさんは仕方ないけど)だったそうだ。
健介など今更取るに足らぬ存在という共通認識が行間からも感じられるが
猪木に対しては言葉にならない想いや葛藤が胸の奥にしつこくあるモヨウ。
馬場もそうだけど やはり猪木寛至は不世出のプロレスラーだということも
共通認識であろうかと思う。

この取材の中に当時のWJスレにいた人たちなら忘れようのない人物。
立石史が出ていることもちょっと泣きたいくらい嬉しい。
スレのみんながフミを好きだった。大木麻記子の記憶は私ないなぁ。

新日復帰のリングのど真ん中を超えるほどしびれたマイクが未だないこと。
越中の話・橋本との話・保永や服部さん祥之・谷津・浜さんカンさん石井ちゃん
私の知らないUの話を補てんしてくれた宮戸さんなど読みどころ満載だった。
なぜかGK金澤の取材がないことだけが不思議だった。

著者の安田絡みの経験談と 新日~全日~UWF~WJ資金繰り関係の話では
本当にプロレス村のヤクザな面が感じられて脈々と続く業界の不透明感や
胡散臭さを改めて感じるシマツ。

そして私は図書館リクエストという方法で どうしてもお金を出して買いたくない
「百田尚樹『殉愛』の真実」をやはり1番に借りたのだが 殉愛がノンフィクションという
名の酷い事故本なのは周知の通り。それを意識して書いてるのじゃないかと思わせる
エピローグで田崎健太は次のように書いている。

取材相手とは距離を保ちつつ信頼関係を築かなければならない。そして正しく疑いながら
話を聞く必要がある。その証言はほかの人間、あるいは資料に当たり裏付けをとること。
裏付けは多ければ多い方がいい。ノンフィクションとは、頭脳、勘、胆力、経験、足、
自分が持っているすべての道具を駆使して書くものだ。(P477)

誰かと違ってうそつきの範疇でくくれない長州力を検証していくのは同じように難解で
業界内でのパワーバランスや恨みつらみも相まって検証しずらいものではなかったか。
一生懸命真摯に取材を重ねられたのは理解できるのだが 田崎さんは安田の件からも
結局は真面目で基本的に純粋なのだろうと思う。
物事を覚えない長州もプロレス関係者も本当のことを言ってるかは神のみぞとしか。。。

それでもプロレス本で取れるわきゃーないけど大宅壮一賞でもあげたいと思った。
プロレス好きなら一度は読んで損はない一冊かと思います。

おまけのバカ画像

いま全然見てないけどこのメンツなら新日やっぱ好きだと思える画像
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