黒川博行 破門/蜘蛛の糸/離れ折紙/左手首

2015.06.22(19:30)


時々特に頭の具合が悪くなるときがまたやってきたので読書逃避。
WOWWOWドラマ時にに図書館予約しといたのがやっときた。待ち時間ナゲーヨ
同時に後妻業も予約したのに未だ82人待ち(驚)とっとと読んでとっとと返すっ81人!
ついでに他の著作も借りてきて踊りにも行かずに読んでいる。


★破門
ドラマとはカジノや逃避行の描写がかなり違うがロケ代が出なかったのだろう。
マカオの高級リゾートと腐れた街のラブホじゃエライ違いだw
小清水は木下ほうかがあんまり上手くてイメージが物凄くあるんで小太りの爺さん
って設定が違和感あるが それでも流石安定の疫病神シリーズ。面白かったー!
黒川さん この破門後の続編を書く予定はあるのだろうか。読みたいわー。


★蜘蛛の糸
短編集。SFじゃないけど何か星新一のショートショートを読んでいる感じがする。
サイエンスじゃなくてセクシャルフィクションというところか。
全然違うのに自虐的な部分かな?のセンスが星新一ぽく私には感じられた。

そこそこ金はあるドンくさい親父どものドンくさい話で何か古めかしくダサい。
黒川さんにしちゃ何故?と思ったら書き下ろした先の半分は小説宝石・現代だ。
なるほどなつとく ただエロ小説を読みたい購買層だ。再見不要物件。


★離れ折紙
これも短編集ながら良著。面白かったー。オール読物への書下ろし。
お得意の古美術のお話たち。学芸員系はゲイが多いみたいな暴露?とかw
いわゆる○○ゴロな話。不動産でこんな話はたくさんあったのを思い出したりして
良い意味で楽しい。「折り紙付き」ってここからきてるんだなとかハタと気付いたり。
美術館館長の同居ツバメなキュレーター澤井を軸に爪の長いお話の数々。

・唐獅子硝子
澤井がベルナールの3つに割れたパート・ド・ヴェール皿を修復する話。

・離れ折紙
富豪の開業医が名刀 杉孝相(たかすけ)のまがいものを掴まされた顛末記。
なかなかの業腹。私なら逆の700泣いて1千万は返してもらいたいなぁw

・雨後の筍
澤井が浮世絵の版木で小遣いにしようと取らぬ狸のなんとやらな話。

・不二万丈
贋作ブローカーが尻に火をつけながら富永という作家の不二三連作を美術館に
卸しつつ リベンジマッチで更に贋作を押し付けたら。。。な話。

・老松ぼっくり
これが一番好きな作品。面白かった。シンプルな最終章がえも言われぬ味わい。

・紫金末
これまた贋作と美人画商というある種お約束な話からゲイの嫉妬やら鑑定書の
小遣い稼ぎやら。それほどメリハリはなく淡々と。

全作とも基本的にミステリー扱いらしいのだが私的にそういう印象はまるでなく
人間模様と骨董が絡んだ良質の短編集だった。わくわく読めた。


★左手首
これまた短編集。「頭悪い子供なチンピラ話」の半分はおもんない。
・内会 ・徒花 ・左手首 ・淡雪 ←それなり読ませるが食傷
堅気の盆を襲う車泥の子供たち
マルチの金持ち夫婦の家に強盗に入る風俗の店長
美人局を失敗して元構成員を殺して埋める馬鹿カポー
産廃の不法投棄を恐喝しようとする馬鹿夫婦

・帳尻 ・解体 ・冬桜
ホスト上がりの占い師が株の横領で篭脱け詐欺に合う話
保険詐欺からアジャスター殺人へと勝手知ったるネタで内容は
目新しいものじゃなかったが構成が良かったのを後々気付く。
闇カジノを襲う元刑事たち

大人の話ならなんとか楽しめるけど。。。再見不要物件かな。
読んでいてワクワク感がなかった。黒川博行はやっぱり長編がいいなぁ。
スポンサーサイト

コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://kazsp96.blog.fc2.com/tb.php/3301-7bde42e2