黒川博行 疫病神/国境/暗礁/螻蛄

2015.03.14(19:07)

濱田岳ってこんな顔もあるんだとこの画像を見るたび思う。いつもの顔とは違うから。

んもースカパーの破門おもしろかったーっ!毎週とにかく見たくて大変な思いで探したり
する苦労も多かったが遂に終わってしまった。
キャストお話とも言うことなしの最高傑作(誉めすぎ)
要所々々でかかるBGMがたまんなく高揚させられる。眉上げて唇曲げて笑いたくなるw
おかげで原作を読む気になり破門は貸出中で借りられずで まず初期作を借りてみた。

その前に。。。
書評で「アウトレイジ」と同列に語る人いて参った。黒川博行に対して失礼千万である。
ヤクザが登場人物だからというベクトルでしか見てないのだな。ごーつーへるだ。
あれはただ武をかっこよく見せてばか野郎この野郎と大声で誰もが吼えてるだけのブツ。
「シノギ」についての知性の欠片もない。理由のない人殺しを見させられているだけだ。さて。。。

★疫病神
記念すべきシリーズ一作目。
これを読んで気付いたがテレビ版「破門」はこの「疫病神」と「破門」のMIX。
つまりテレビ前半の産廃部分がコレ。ほぼ原作に忠実で 見てから読んだおかげでセリフ
殆ど同じだし 北村一輝と濱田岳と赤井たちの声で脳内再生されるシマツw
原作を丁寧にドラマ化してくれたのだなというのもわかる。BGMが聞こえそうなくらいw
産廃のこと少しでも知ってたら リサーチしてるだろうなんて陳腐な意識を吹っ飛ばす程
描写の良さが判るし 北村効果で関西弁がジワジワくるのも面白さに拍車が掛かる。
リアルファンタジーファイトちゅう感じやね(苦笑

★国境
二宮・桑原コンビ北朝鮮へ行く!の巻w

借金の取立てに北朝鮮まで行くという荒唐無稽。とはいえ「ヤクザの顔」潰された以上は
北であろうが行かねばならぬというお話。
まずは身分を偽って入国するのだが ツアーと言ってもHISやJALパックでは勿論なく
然るべくそんなツアーの存在すら知らなかったがソレ自体はノンフィクションなのかな?
現実にそう簡単に行ける旅ではないことは間違いなく解る。
そこから北の対応や様子など新しい体験が読書と共に進む楽しさ。
色々な厳しい規制の中で難しい人を探し出さねばの作業。

桑原[だから]当然に問題を起こしw 本懐を遂げられず帰路につき再入国せねばとなるが
今度は中国経由で密航ときた。ここからがまた大変。ありえへんと思う事ばかりなのだが
やらなしゃーないんでーと桑原の言い分が北村一輝の声で行間からにじみ出てくる。
トラックの底に隠れるくだりや その手配師のおっちゃんが最後まで良いキャラ。

現実には地図があったところで電気の供給もままならない田舎のガタガタ道を真夜中に
追いつ追われつ演技もしながら向こうのトンパチと仲良くなりながらなどアリエヘンこそあれ
北の情勢は置いても 下層の人達が普通に世話してくれたりというのも意外で嬉しい。
んで日本へ帰るタイムリミットとの闘いも最後にあり丁々発止の大乱闘(マテ
桑原と拠ん所ない事情で離れ離れになる二宮けーちゃん。さぁどうするっ!?てな感じ。

長編ですが長編好きな私には大満足。長編嫌いな人は途中で少しタレルとこ頑張ってけば
やっぱり同じように面白かったなぁと 読後感は同じになるんじゃないかな。

本だけ読んでも確実に満足のいく逸品でした。また他の著作借りてこなくちゃなー。
もし読んでない人は機会あれば北村・濱田の映像「破門」を先に見ることオススメする。
そのあとで本編読んだら本当に倍掛けで楽しいよっ

※後日2冊追加
★暗礁
運送会社と県警の癒着や天下りをベースに金が絡む。
今回も持ち逃げした奴を追って沖縄に。
無実の罪で放火犯にされそうになり 事情を知って極道の賞金首にされる二宮。
それを助けたり脅したりの桑原とのいつも通りのランデブーw
接待賭け麻雀から道交法改正から天下りの資金プールとその行方と読み応え満点。

★螻蛄(ケラと読む。虫のケラなのか、オケラのケラなのかはw)
今回の舞台は宗教法人。まったく黒川という人は俗で面白い題材を持ってくるね。
宗教法人のお宝の絵巻物をあっちへこっちへのわらしべ長者になりたいストーリー。
その金のニオイに引っかかった「ケンカの星の王子さま」桑原と二宮の珍道中。
今回は大阪から関東へ。新宿のヤクザと絡むところもありビミョーに新鮮。
実は黒い画商の娘にちょっぴり惹かれる二宮の最後のセッションがホント最高。
やるじゃんおまえという感じ。その他たくさん魅力のある登場人物で楽しませる。

正直この2冊は面白いのだが 都合4冊を短期間で読了したために些か飽きる。
内容は面白いけど調子が同じだから代わり映えした感想にならないのだな。
刊行のタイミングで各巻読めばもっと面白かったと思う。
んでどちらも最後に桑原の総取り大勝利とならないところがまたリアルで良いわなと。
「破門」は図書館で絶賛貸出中にて未だ順番待ちで返って良いかな。またの機会に。
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