北陸代理戦争

2014.07.26(00:00)

深作のヤクザ映画。仁義なき戦いは勿論のこと彼のヤクザ映画は大概見てたが初見。
一連の深作ヤクザもので私的にコレが一番面白いと思う。
私が菅原文太を好きでないせいかもしれないが 脚本演出が良いのだと思う。
どうしても外せないヤクザ本来の仁義とかがないせいかもしれない。

「福井という土地は石川・富山を併せた北陸三県の商工業の中心地であって 古くから
ヤクザものの数が多く過去そこで繰り広げられた抗争事件はどれをとっても広島・九州の
ヤクザものたちでさえ顔を背けるほど凄惨苛烈な闘いであった」とのナレーションから。

オープニングクレジットを見てると東映悪役オールスターでオラわくわくしてくる。
早い段階で西田良さん発見!全編通して良さん出ずっぱりだったからだねきっと。
むしろその後で字が小さくなってから成瀬ちゃんや福本さんが出てきた。
成瀬ちゃんの殺されるところは必見!やる方もやられる方もカッコよかった。
今年のサブちゃん最終公演でまた良さん成瀬さんのお二人が見れると良いなぁ。

まずは西村晃さんが雪原に生き埋めになってジープで脅かされるシーンから開始。
この映画はこの描写が最後まで随所に現れる。余程好きだったのだねw
あんな雪深いところで人間一人埋めるって大変だと思うんだけどねぇ。
途中にもあったけどラストは小林稔侍他3人もジープで頭を轢き飛ばされる。


元来金子信雄さんがやる役柄を西村晃さんがやってるに過ぎないのだが やはり芸達者。
金子さんとは一味違う間抜けで爪の長いヤクザの親分を好演されている。ふふふ。
絞殺見たばかりだったので またしても晃さんの固いの→やらかい演技を楽しむ。
生き埋めから助けられてのお風呂シーンでは しょぼい刺青が面白い。

その嫁は中原早苗。絞殺の新藤兼人が乙羽信子なら深作は中原早苗というお約束。

そして晃さんの舎弟分 松方(=登)の叔父貴分にハナさんが出てる。
これがヤクザものには勿体無いくらい優しくてちょっぴり間抜けな良い人。

大阪のデカイ組に頼み松方を襲わせた晃さんが「うれしやろ目の上のタンコブが取れて」と
ハナさんに言うと「何を言うとるんや登は可愛い甥っ子や。背中にションベンかけられた」と。
抗争より情を優先するというヤクザにあるまじき所業w

そんなこんな面倒になった晃さんは「跡目おまえに渡したるわい」ハナさんヌカ喜ぶのだけど
「けんど競輪場のアガリはワシに残してくれや。大阪の方もかっこつけなあかんど」と後出しw
「なんやまるでカラの米びつ貰うようなもんやな」とコントのようなやりとりが楽しい。

松方の女 野川由美子に片思い。松方がハメられ死ぬ(フェイク)と口説きに掛かるのだが
「ママ ワシなぁ死ぬほどあんたに惚れとるんや。そら男ぶりやったら登に負ける。
けんど気持ちやったら負けんど」となんともまっすぐな良い男のセリフだなぁ。
惚れたヤクザ(登)の女らしい女 野川由美子はそのままハナさんの「姐さん」に。
そのあとハナさんが落ち目になるとデカイ組織の親分に取り入るという太い女の設定。

登は死んだフリして野川の実家に隠れながら妹の高橋洋子とデキちゃったのもあるんだろうが。
その兄が地井チィで男勝りで色気のない洋子を評して「せんに夜這いかけたバカがおって
アレに半殺しにされたんですわ」なんてシーンもあり 素直に登に抱かれる洋子の対比も良い。
実の兄地井チィが反目になった実妹洋子を手下に強姦させるシーンもありコタツ使いがウマイ(謎

こういった男と女に限らず 男と男の騙しあいなどいろんな方向転換がなんとも言えず
すったもんだは続いていく。

最後に盃もらった兄弟分の大手若頭に宣戦布告して終わりナレーションがかぶる。
「俗に北陸三県の気質を称して越中強盗、加賀乞食、越前詐欺師と言うが この三者に
共通しているのは生きるためにはなりふり構わず手段を選ばぬ特有のしぶとさである」
っと今では考えられない差別用語満載w こりゃ地上波なんかで流せっこないわねー。

本来は伊吹吾郎さんの役は渡瀬恒彦だったそうで(撮影中ジープ横転事故で代役とな)
予告編は恒彦のまま。サニーが女の口に銃突っ込んでる場面はなかったなぁ。。。

予告だとあまり面白さが伝わってこないのはなぜなんだぜw
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