狂った果実(R-15版)

2013.11.27(00:00)


裕次郎のリメイクかと思ったらまったく別物の本間優二主演作。
ひらがなになっての「にっかつ」
上層部にいた叔父から厳しい時代になったことを当時聞いていた記憶があるが
ロマンポルノのエッセンスを効かせた作風で純粋に明るい青春群像ではない。
蜷川有紀や永島暎子のおっぱいで集客したかなぁという感じw
とは言えこの当時はこれぐらいのエロ描写は当たり前だったなぁとも思い出す。
遠雷しかりチンピラしかり五社英雄しかり。


なさぬ仲の義父となさっている女子大生が ある日物陰で自慰行為に及んでいる
主人公を見て興味を持ち 彼の人生に入り込んで破滅させていく話。
と女子大生目線で書いてみたが 末端の人生をなんとか前向きに生きていたのに
この性悪女に引っ掛かり世の中の越えられない「差」を眼前に突きつけられ続け
コンプレックスを解消されないまま後ろ向きに罪を犯してしまった主人公の図。
この義父が岡田英次さんという贅沢な使い方。こんな役にもったいないわー。


昔にありがちなヒエラルキーの打倒というか資本主義への抵抗とでも言うか
真理としてブルジョアジーとプロレタリアートは交わることはないのだよと
青臭い題材ではあるが 現代より左巻きが多い時代にマッチしていたのかなぁ
どちら側にしてもこんな子たくさんいたし。


実は昔から本間優二が何か理由があって嫌いだったので本作はたぶん初見だし
見る気はなかったが クレジットに「無双大介」と出てたので見ることにw
彼は一騎しぇんしぇいの「天下一大物伝」の主役に抜擢されその主人公の名を
芸名にした人で結構好きだったのよねー。まだコミックス持ってるくらい。


彼は女の仲間で金持ち息子の中の一人。このボンボンたちが女に焚きつけられて
本間たちを滅茶苦茶にするのだが 普通ならへなぞう設定で野育ちの本間たちに
やられそうなのにラガーマン設定なもんだから彼らの方が力も勝るという不条理。


鯉こくを常食する「田舎から出てきたであろう」母親思いの男の子が都会の中で
這い上がれないまま落ちぶれていくさま。
結局「金も力もなかりけり」という現実を覆すことが出来ず最終手段は暴力という
悲しい結末。カタルシスはないがこういう脚本は受けただろうなと思う。
だからにっかつというよりATGくさく感じてしまうのだなw 
監督が根岸吉太郎だから当時の流れでそう思ったのかもしれない。
久々何度目かの遠雷も見たばかりだったし。遠雷は彼氏と見に行ったなぁ。


んで本間を嫌いだった判りやすい理由はウィキ見りゃ思い出すと思ったがなし。
相変わらずダメだなウィキは。判らずじまいだが本間さんは引退したらしい。
無双大介も今はどうしていることか。花の応援団に出てた初代富山君もいずこ。
そう考えると昨日の遠雷にも出てたが よく深見博は残ったなぁ。伊丹映画にも
出てたりまだ時々端役で出てると思う。


なんだか後味は悪いかなぁ。
六本木や赤坂で遊ぶ子たちは無双たち 新宿で遊ぶ子たちは本間みたいだったなぁ。
当時のウチは決してお金持ちではなかったけど 私もあの女みたいにけったくそ
悪い女だったろうなと思い 当時の自分を反省しかりでございます。

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