読書いろいろ

2012.11.19(00:00)


★僕たちの失敗・青春の蹉跌/石川達三

いつぞや荻島真一主演の話を聞いてから読んでみようと思っていたもの。
石川達三は小学校高学年の頃か「洒落た関係」からの付き合い。
何冊も揃えたが この映像化になった二作は未読であった。


1:僕たちの失敗
公務員は自由がないと退職し工員になった男が 同僚と三年の契約結婚をする話。
とにかく自由を求め厄介ごとを嫌い 妻とは別居で粉掛けられた女と関係を持ったり
母親が工場長と不倫の末に結婚したりという中で 子供が出来ても堕胎せよと迫り
どうしても産むという妻とは別れ責任も取らないという話。
自由を求める気持ち解らなくはないが社会性を欠く中二病のクズな男の話だった。
彼のやっていることは自由ではなく 手前勝手な自己解釈でしかないんだもの。
責任を持たないことが自由であることと同義ではない。
自由が欲しけりゃ労働者階級に甘んじていてはダメですよという解りやすい例かな。


2:青春の蹉跌
これまたクズの話。こっちは自分の利己を推し進めているだけの男。
男じゃないな男の子だ。
司法試験に一発合格で賢いと自惚れているが所詮は子供。あちこち綻びが出る。
挙句に見下していた女にいいように遣り繰られていたというオチ。
ラストはこの原作と違いショーケンの映画の方が救いがあったかなぁ。
どちらも当時の気風と石川達三の左巻き全開気質が強すぎてお腹いっぱいなブツ。


★ポイズン・ママー母・小川真由美との40年戦争/小川雅代
この親子は「夜のヒットスタジオ」に出たときのことが未だに頭に浮かぶ。
既に小川真由美が「クセのある扱いにくい女優」として認識されだした頃かと思う。
それ以外にも親子で出た番組は何度か見た記憶があるが夜ヒットが印象強すぎる。
電波飛ばしまくってるような娘が 親のコネで夜ヒットという第一線の歌番組に出て
遺憾なく親子共々の電波っぷりを披露したのだ。芸名はマーと称しショボイ歌だった。


まぁ毒親暴露本だと思って読んでみたらその通りなのだけど。。。
いずれ親の介護費用にあてたいがための出版とか書いてあるのは好感が持てるが
(もっとも自分の生活費が一番だとは思うけど)
これ40超えてから書いた本だとは恐れ入る。中高生並みの文体なんだもの。
親は勿論のこと男や周囲の人間に騙された経緯は解らないではないけれどあまりに
知恵がなかったのだなぁと。完全に彼女は共依存で 対処しない自分が悪いと思う。
これだけやられたら知恵もたくさんついて賢くなるはずなのに彼女に知性は感じない。


自分も似たようなもんだからアレだけど 男関係など他人であればどこかで切ることは
出来るが 肉親だからこそ切りきれないでズルズルするのは仕方がない。
仕方はないけど実害を被っていて既に成人となり長いのに犯罪に巻き込まれるのは
合点がいかぬ。結局それほど困っていなかったという結論じゃなかろうか。
まーるで生活の究極の闇を知らないんだなぁと思った。
とっても読みにくくて内容はないのに読むのに時間が掛かった。
毒親への恨み辛みは死ぬまで解消されないんだろうとは気の毒に自分を思ったw


★おこりんぼさびしんぼ/山城新伍
長きに渡り公私共に付き合いのあった若山富三郎・勝新太郎兄弟の逸話。
私はそもそも最近まで勝新が嫌いで生きてきたので 好きになってきた今となって
読んで正解だった。好きだった若山富さんよりも人間性では勝新の方が意外にも
いくらかは良かったモヨウ。どちらも破天荒なことには変わりないけれど。
勝新が勝新だけに 私的に好きだった富さんは普通に常識人だと思いこんでいたけど
それは贔屓の引き倒しでしかなかったみたいだw


新伍さんはまだ未読ながら「現代河原乞食考」という本を出してることから察するに
この兄弟であれ他の役者や芸人であれ 一般人とはそもそも生態が違うということを
表したかったのじゃないかなと感じた。まぁ意外な一面も知れて面白かった。


★わがまま筆まかせ/山城新伍
週刊読売の連載エッセイを単行本化ってブツ。
まだ途中迄しか読んでないが 新伍さんお得意のエエかっこしい知識のひけらかし本。
子供の頃に好きだった事が黒歴史となったのが この当時全盛期の新伍さんの喋りと
雰囲気だったのを痛く感じる。わざと眉間にシワを寄せもったいつけて講釈たれまくる
あの姿がまざまざと脳裏に浮かんで 私的に嫌になる本かなぁ。


そうは言っても未だに彼の本名が渡辺安治で誕生日が11月10日だって覚えてる。
別れた男みたいな感覚なのだな(苦笑

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