図書館にて懲りずに芸能本

2012.05.26(00:00)


図書館の品揃えの良さに毎度驚かされるのであるが。


●藤田まこと 「こんなもんやで人生は」と「最期」
「こんなもんやで…」は昭和63年初版 「最期」は平成18年。
どちらも内容は殆ど同じなので「こんなもん…」の再版みたいなもん。
まぁ中村主水のネタだけだったのが経年と共に「はぐれ刑事」や「剣客商売」の
主演作も増えた分の肉付けが増えたということ。


藤田さんは婿じゃないけど奥さんの母親と同居ということで
リアル婿殿みたいな板挟みを楽しく語っている。
そして父親も二枚目俳優だったり 兄の戦死で人生が変ったりと
お決まりの旅芸人やキャバレー周りの下積み時代からの苦労話がベース。


後年では借金問題で何十億との負債が取り沙汰されたが 奥さん経営の
飲食店の負債(それにしては多いし何か奥さんとゴタゴタしてたイメージが
強かったけど 単にバブルを挟んでの問題みたいな書き方だった)
返済済ませて更に息子も経営参画と やはり芸能人は高収入ということか。
ともあれ子供の頃から目端が利いたチャッカリ屋で可愛がられた人柄を
楽しく読ませてもらった。


●上条英男 「残響」
いつだか昭和芸能史を紐解いてるときに引っ掛かった名前。
ヒデキや舘さんゴールデンハーフや吉沢京子などなどなどをスカウトした人。
芸能全般に言えることだろうが「ヤクザ(アメマの方の発音でw)な人」
身体中キズだらけで世渡りをしてきたのは この人の弟子ブログでも
読んではきたけど この本に関してはなんとか最後屁を放とうと
現在の芸能プロを動かしている大物たちへの世辞満載提灯話。なので今一。


●中原早苗 「女優魂 中原早苗」
先日亡くなったばかりなので追悼にと借りてみた。
まずこれは対談本。普通ならゴーストにでも書かせて自伝として出版する
だろうに そういうことすら面倒でしなかった人なんだろうなと思った。
対談相手に話を振られても「覚えてない」連発だし(苦笑


まぁ短い言葉の中から伺い知れるのは 芯から鼻っぱしらの強い人。
いわゆる苦労なしで我儘放題に生きてこられたであろう人。
そして男気質なのかな 良く言えばさっぱりしてる悪く言うとズボラな人。
それで後年の深作欣司の愛人どもは総じて女ぽいのばかりだったのかとw


それなり楽しく読んだのだが なんせ時代が私の知る一時代古い芸能史なので
流石に理解しきれぬ俳優の名前がたくさん出てくる。
裕次郎世代のこの人と同年代くらいの名前じゃなきゃ私だってわからんよ。
その中で興味を惹かれるタイトルもあった。
(中平康監督作品「才女気質」と「街燈」機会があれば見てみたい)


日活から東映に移った人だけど 当時の売れ線作品はのみならずTV時代にも
たくさん出ていた人。深作夫人というのは近年知ったくらいだった。
読んでいて思うのは そもそも洋画家庭の我が家で幼少時から邦画を見るのは
特撮か若大将くらいだったと思う。日活のアクション映画はハタチ前後でやっと見た
くらいかな。たぶん私にとって既に裕次郎たちがアイドルとは言えない世代だし
殆どがアクションとは名ばかりで色恋モノだから興味がなかったんだと思う。
今にして見ると色々発見があって別の意味で楽しめるけどね。


で 脇役が殆どだった彼女でも 最初の映画のギャラが1本20万だったって。
当時の20万たら今のいくらよ。。。年間映画だけでも10本以上出てるのに。
そして映画の繁栄から斜陽とTV創世記をくぐりぬけてきたビッグネームたち。
そりゃ昔の俳優がこぞって成城や田園調布の豪邸に住めるわけよねぇ。

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