シャッターアイランド デニスルヘイン '03

2017.05.19(15:38)

ミスティックリバーに続き映画化となった本作。
今回は途中まで読んで映画を見てから後半を読むという
中途半端な新機軸を打ち出してみた。いわゆる当社比w
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あとがきから読むと、未読の人はこれ以上読まずに初めから読めと注意書きw
プロローグはさておき、お話は1931年に11歳の主人公の描写から始まるので
戦争体験者な保安官ということも含めて1954年と古~いお話。

これがシャッターアイランドという精神異常犯罪者が収容されている病院島へ
行方不明者の捜索という名目がてら 妻を殺害した犯人にリベンジに行く話。

あちこちに命が通う描写や伏線があり読んでいて楽しい。
何よりチャックオールの人柄に血が通い(事実通っているわけなのだけど)
どこかで主人公テディは彼の共感性を羨んでいたりする。

そこに精神病者たちとのセッションや軍内での経験からの暗号解読w
(これがワクワクする一つなのだが結果は稚拙でアナグラムかーと
それなりに読書好きな人にはすぐ判る)
そして懐かしいロボトミーなんて概念は心理学上がりとしても面白い。
そんなこんなで陰謀が渦巻いているんですよ病院の中でw

そして面白くなってきたところで一旦本を閉じ映画に。
気合が入ってきたところだっただけに もう信じらんなーい。
なんじゃごりゃー。。。私は素直に邪気なく読んでいたのですwww

視聴後アンニュイな気分ながら ある意味で本は裏切らないわ!と読了。
後半からあちこち出てくる綻びや違和感がページと共に頭に響いてくる。
響いてくる前に映画を見てしまったのは失敗だったなと今回ばかりは煮え湯w
結末は判ってもやはり読みあげることで楽しく正しく快に導かれた。
456ページだったので割と軽く読むことが出来た。

壮大なる組織ぐるみの実験である。それがまずアリエナイ。が。
陰謀論も空想の産物とは言え 現実には双方とも「アイスピック」描写あり
本には確実に外科手術を上げ、回避するかしないかの攻防となる。
このラストのテディとコーリー&シーハンとのセッションや名前のない院長に
対する医師二人の攻防など これがないと深みがないよなぁと思う。

灯台での銃撃はリアルながら 映画版では採用されなかったんだろうね。
色々スコセッシにしてはなぁ。。。という感じだった。
映画版ラストは原作とはちょっぴり違う。
ディカプリオを「善玉」として終わらせたかったんだろうと思われ。。。


そして '09映画版
「コズモ」や「ゾディアック」も出てたのかー。
あとからネーリング先生がマックスフォンシドだったと気付き驚愕www
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レオ様あんまり好きじゃないので敬遠してたけど一々ウマいなとは思った。
ただ何かこう無駄な演技になってしまいがちで演出が悪いんだと思う。
あからさまなCGも違和感。原作では名無し院長役が警備隊長になっていて
歩いて連行シーンがジープでという変更の際のバック画像は同じ野っぱらを
何度も巻いて映してると思うぞ。

うーん。。。もう一回ラストちょびっと見てみようかなぁ。。。
読後脳内補填しながら見た方がミスティックリバー同様に良いと思われ。。。
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ミスティックリバー デニスルヘイン '01早川

2017.05.14(13:24)

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映画化にもなったルヘインの656ページ大作。
大人たちに捧げる感動のミステリとあるので期待大ではあれ
序盤は延々と子供の話が続くのでツライがテストに出るとこなのでw

親の仕事仲間の子供たち。底辺の中にも格差がある。
住んでいる場所や収入や学校と格差がある(とは言え大差ないが)
それが大人になるまで格下の子供のココロに劣等感として巣食っている。
格上の子は刑事に(問題はある) 格下の子は犯罪者から経営者に。

主軸は二人だが おまけのもう一人が物語の核でさえなく貧しい人で
幼少時の性犯罪をトラウマに抱えたことからの萌芽であり発露。
最近ディーバ―の障碍者主導の話に食傷しているのでまだましだけど。

結末に至るまでも悲劇なれど そこまでくるとすっきりした解決でもなく
大人のミステリという物言いが腑に落ちるルヘイン節。
三つ子の魂百までというタイトルでも良かったかもw
ほぼ初期に挟み込まれていた伏線をすっかりさっぱり忘れていたので
ラスト近くはヤラレタ(´Д`)と気持ちよく楽しく進めた。

長いので再読不要物件ながら良かった。ルヘインの言葉のリズムが好き。

で。ついでに'03のイーストウッド監督映画版も見てみた。

表紙に大好きなケビンベーコンにティムロビンス出て何故に見てないのか?
主役がショーンペンだったからだ!私はどうしても彼が好みじゃなかったから。
しかしウマいっす彼。見直した。振り幅の多いジミーという役は彼にぴったりだ。

そして子供の頃から金髪ハンサムで背が高くてちょっぴり裕福な家の子供でって
てっきり刑事ショーンがティムロビで淫行デイヴがケビンだとばかり思えど
その逆なのでしっくり来ない。泣いて汚く命乞いをするのはケビンの真骨頂なのに。
狂気を演じさせたらショーンペンだってケビンの足元にも及ばないのじゃないかなぁ。
なのでティムロビは汚い演技はしませんでしたw ただ綺麗に悩めるトラウマな人。

大作故に当然の上に更に原作は削られているが 根底に流れるミスティックリバー
コンクリ字を掘ったことだけが誘拐の原因ではないこと。
デイヴ嫁が徹底的に「事件」を隠蔽しようとしたくだり

格差社会は殆ど描かれず ミニマフィアの覇権争い(は実質ないけど)の内情や
各家族の「ファミリー」の関係性や重要性。ショーン嫁子の唐突な登場と演出。
デイヴのココロの波などは本書で脳内補填がなければ 理解に乏しいかなと。

ラストでのパレード描写の浅さ。デイヴ嫁とショーンの会話のなさ。
そして何より「泣かない」ジミーを泣かせまくりなのは中指モノではある。
デイブがリアウインドウから後ろを眺める二回の演出は良かったなぁ。

死の教訓 ジェフリーディーバ―

2017.05.12(16:16)

死の教訓
上巻の300ページ手前あたりまで頑張るも
一向に面白くならないし話は散漫でどうにもならない。
今迄の不満点を踏まえつつこれは苦痛としか言いようがない。
相変わらず出だしからは毎度ページをめくる手が進まない。




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ヘルズキッチン ジェフリーディーヴァ― ’02早川

2017.04.21(14:32)

刊行時に別名義で出された初期作。
いつも通り最初から暫く辛く 一向に進まずまわりくどく苦行の読書。
閑話休題とばかりに何故か三人もの評論が載っているあとがきに飛ぶ。
それがまた無理くり褒めてるような気のない文章だった為もう完読諦めて
途中で放り出そうと何度も思うが300ページを超えたあたりからなんとか。
全517ページ せめて1/5は絞って欲しかった。


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青い虚空 ジェフリーディーヴァ― ’02文春

2017.04.03(12:28)

シリコンヴァレーの隆盛ぶりとハッキングクラッキングのお話。
犯罪者として服役している天才ハカージレットがコンピューター創世記に
ネット上で出会ったもう一人の天才フェイトとのキーボードを介した頭脳戦。
それに例のごとく官憲が絡んでの共同作業で一進一退の攻防。
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  1. シャッターアイランド デニスルヘイン '03(05/19)
  2. ミスティックリバー デニスルヘイン '01早川(05/14)
  3. 死の教訓 ジェフリーディーバ―(05/12)
  4. ヘルズキッチン ジェフリーディーヴァ― ’02早川(04/21)
  5. 青い虚空 ジェフリーディーヴァ― ’02文春(04/03)
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